孤独を治療する方法【結論:孤独には適切な薬が必要です。】

2020/01/07

t f B! P L
孤独とは目に見えないものです。ですが、孤独は体が切り刻まれて複雑骨折をしている状態です。治療が必要なんです。
今回は孤独についてのお話です。多くの人にとって重要な話だと思ったので治療の仕方をお伝えさせてください。
(本:自分で心を手当てする方法、孤独の科学)より参考です。

まず、孤独のデメリットについてですが驚くほど多いです。

・注意力を下げることになります。
・誘惑に負けやすくなります。
・知能を下げます。
・孤独であることは死亡リスクが上がります。そのリスクは喫煙に匹敵します。ヘビースモーカーと生活するようなものです。
・高血圧、体重増加、コレステロール値の上昇、免疫力の低下
・孤独の人はインフルエンザの予防接種の効果が低い
・孤独を感じる人は攻撃性が増す。

私たちは簡単に孤独になれます。


孤独の実験

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キャッチボール実験と呼ばれるものです。

実験の協力者2人入っている部屋に被験者1人を部屋に待機させます。
協力者はボールを持っています。暇つぶしにキャッチボールを始めました。
被験者にボールを最初に一度だけキャッチボールしてもらいます。
そのあとは協力者2人だけでキャッチボールを始めます。

これだけで、被験者は孤独感を覚えました。

別の実験では爆弾ボールとして、最後に持っていたら負け。という前提のゲームとしてキャッチボールをしてもらいました。
合理的に考えてキャッチボールを渡して欲しくないはずですが、この爆弾ボールですら、渡してもらえないことで孤独感を覚えます。
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私たちは簡単に孤独になれるし、孤独にさせることができるのです。
いわゆる、無視する行動です。

つまりはこうも解釈できます。
意図的に無視することで、その人の死亡リスクを上昇させることができる。

合理的な方法です。

とはいえ、逆にこうも解釈できます。
孤独に寄り添うだけで、その人の死亡リスクを低下させることができる。

これは正義でも悪もないです。
とはいえ多くの人を助けることは正義のヒーローとしか思えませんよね。


孤独を手当てする4つの方法です。

自己否定に勝つ。 
自信を取り戻す。 
強いつながりを取り戻す。
痛みの感度を下げる
。 

一つづつ深掘りしていきます。

自己否定の考えに勝つ

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人はネガティブな考えになりがちです。
しかし視点を変えるとポジティブな考えがあります。
ネガティブな考えが思いついてもいいですが、ポジティブな考えで言い負かすという方法です。

例:道でたまたま友人とすれ違った時、相手は挨拶せずに通り過ぎてしまった場合

ネガティブな考え
「無視された。私のことが嫌いなんだ。どうせ私なんか挨拶されるような人じゃない」

ポジティブな考え
「友人は夢中になって気がつかなかっただけだ。いつもは楽しく親しい中だ。次にあったときの話のネタにしよう。」

考え方を変えれば必ずポジティブな面が隠れています。
ネガティブはそれを覆い尽くすのでポジティブを見つけてあげるゲームです。

私はこれを何度も行なっています。
今ではネガティブより先にポジティブな考えが生まれます。
ありがたいことにポジティブは習慣になりました。

自信を取り戻す

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5つ自分の良いところを思い浮かべます。
その特徴のおかげで、自分にどんな良いことがあったか、その特徴は自分という人間にどんな影響を与えているかを考える。
と言っています。

これは少し面倒なので、多くの人はこれをやらない気がします。

私の場合は効率よく、自信の取り戻す言葉を自分で以前から作っていました。

次の自信がつくワードをいつも思い浮かべます。
「大丈夫だ。できるに決まってる。今まで上手くいってきたじゃないか。だからこれからもできるに決まってる。だから今回も大丈夫。」
足がすくむ場面はこれで乗り越えます。

臆病な自分にとってはこれは助かります。

つながりの感覚を取り戻す

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強いつながりがあることを認識することで、孤独から開放されます。

実験A 写真で自信を回復
実験では有名人の写真を机の上に置いたグループと
親しい人の写真を机に置いたグループに分けた。
そして、過去の失恋や仲間外れの体験を思い出してもらった。

有名人の写真を机に置いたときでは気分が大幅に落ち込んだ。
親しい写真をグループでほとんど気分が落ち込まなかった

つまり、自分の親しいつながりがある人の写真をスマホのホーム画面、ロック画面にするだけで良いということです。

実験B 大切な人との体験を思い出す。
別の実験では、
大切な恋人や友人と楽しく過ごした時のことを思い出すだけで拒絶体験にある攻撃性を軽減することができた。

※拒絶体験を受けると、人は攻撃性が増えます。


孤独になっている人を助けたい場合は、その人の大切な人と過ごしたときのことを思い出させるように誘導してあげてください。

私がそうなったときは宜しくお願いします。

実験C他の実験の中高生を対象とした場合、
見知らぬ人とテキストチャットするだけで自信の喪失から回復する効果が見られた。

中高生には家族よりも、知らない人との話が薬になるという解釈ができますね。
親しい周りの人ではダメなのかは不明ですが、中高生にはテキストチャットを勧めるのが良いのかもしれません。

痛みの感度を下げる

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心理学用語で脱感作というものがあります。

脱感作とは
苦手な状況に何度も触れるうちに心が慣れて苦痛が軽減する仕組み
つまり、何度も辛い体験を行うことでその経験が辛いものではなくなるという脳の仕組みです。
人間はどんな悪い環境でも慣れてしまうのはこの仕組みのおかげです。

私の場合、多くの人の前で何かを発言することは極度に恐れています。
これは脱感作によって何度も練習することによってその苦痛が軽減することを意味しています。

人と話すのは怖いと思うのも同じです。
何度も勇気を出して人と話をすることにより慣れます。
最初は失敗します。ですが100回のうち1回成功すれば、それは大成功です。

脱感作を理解し、自分の苦手なことはなれることを学習できます。
孤独から抜け出すために、恐怖への挑戦が必要になります。

脱感作の理解が、重要な一手になると思います。

そして、これが孤独に慣れてしまう原因でもあります。

長くなりそうなので続きはまた書きます。
まとめ
自己否定に勝つ。 → ポジティブ思考。
自信を取り戻す。 → 自分ならできる。
強いつながりを考える。 → 仲間がいる。
痛みの感度を下げる。 → 痛みは慣れる。

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