経験したら経験してない時のことを思い出せないのは、脳の構造的に仕方がないようです。出来る人が、なんでこんな簡単なことができないんだ!と怒るのは、自分が出来なかった時のことを思い出せないからおきているんですね。
次の本に書いてありました。
明日の幸せを科学するより引用
私たち人間は、いちど知ってしまうと知らなかった時の物事が理解できない。
一部の志願者には問題だけを見せ (問題のみ群 ) 、あとの志願者には問題と答えを見せた (問題 ‐解答群 ) 。問題のみ群の志願者は問題がかなりむずかしいと考えたが 、問題 ( 「フィロ ・ T ・ファ ーンズワ ースは何を発明したか 」 )とその答え ( 「テレビ 」 )を両方見ることができた問題 ‐解答群の志願者は 、解答を見なかったとしても簡単に正答できたはずだと感じた 。どうやら 、いったん答えがわかると問題が簡単に思えてしまい ( 「そりゃあテレビに決まってるさ 。だれだって知ってる 」 ) 、答えを知らない人にとってこの問題がどれくらいむずかしいか判断できなくなるようだ 。こうした研究から 、いったん経験してしまうと 、それを脇において 、未経験だったときのまっさらな気持ちで世界を眺められなくなることがわかる 。
読むことを一度覚えれば、文字は二度とインクの滲みとは思えなくなる。
簡単にいうと
知ってしまうと、知らない時のことが理解出来ない。
ということです。
知ってしまうと、知らない時のことが理解出来ない。
ということです。
文字で言うなら
आपका धन्यवाद
これはインド語でありがとうの意味です。
आपका धन्यवाद
これはインド語でありがとうの意味です。
この文字を見たときに私が考えたことは
最初の文字は数字の3に似ている。
上の方が繋がっていて途中で途切れている。二つの文章?
一つ一つ区切れば読めるのだろうか?どこで区切ればいい?
上の方が繋がっていて途中で途切れている。二つの文章?
一つ一つ区切れば読めるのだろうか?どこで区切ればいい?
と考えました。
これはインド人が
ありがとう
という文字を見ると、私がインド語で考えたように考えるはずです。
ありがとう
という文字を見ると、私がインド語で考えたように考えるはずです。
もし、インド人がありがとうに対して、そんな質問してきたら、そんな考えは考えたこともないと理解に苦しむ違いありません。
しかし、我々も日本語を学ぶときに文字が分からないということを経験しているはずですよね
でももう思い出せません。
思い出せるのは日本語の文字が理解できることだけの結果だけです。
思い出せるのは日本語の文字が理解できることだけの結果だけです。
他のことに当てはまるなら、仕事に関してもそうですよね。
今やっている仕事は先輩は完全に理解出来ています。
今やっている仕事は先輩は完全に理解出来ています。
新人が分からないことを聞いてくると、
なぜそんなことが分からないんだ?
と自分が新人だった頃を忘れてそう言ってしまいます。
なぜそんなことが分からないんだ?
と自分が新人だった頃を忘れてそう言ってしまいます。
人間の脳はそういう風に出来ているようです。
だから、できる人ができない人に心ない言葉を浴びせてしまっても仕方がないのです。
だから、できる人ができない人に心ない言葉を浴びせてしまっても仕方がないのです。
なぜこのようなことが起きるかは、本質は探してみたが、見つかりませんでした。
まとめ
出来るようになると出来なかったことが思い出せなくなる。