人生が楽しくないなら笑顔にするべき話【方法の解説/僕はやってる】

2019/12/11

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こんにちはノブ@心理学です。
笑顔になると楽しいって知ってました?
心理学の父ウィリアム・ジェームズが発見した心理学です。彼はこんな有名な言葉を残しています。『苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しいのだ』
そして、この発見は後に『楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ』と言うことも解き明かしました。
今回は人間関係に使える方法や相手の作り笑いの見ぬき方やビジネスの場で使えるテクニックもご紹介します。

今回の記事を読むことでこんなメリットがあります。
・メリット① 健康になれる。
・メリット②風邪を引きにくくなる
・メリット③交渉が有利に立てる。
・メリット④相手の思考を変えられる。
・メリット⑤作り笑いの見ぬき方が分かる。

「笑うから楽しい?どう言うこと?楽しいから笑うんじゃないの?」

わかりにくいですよね。実際に実験してみましょう。


アズイフの法則実験

スマホを開いてインカメラにして自分の顔を見てください
・額と頬の筋肉を緩めて、口をわずかに開けてください。
・口の両端の筋肉を後方に引いてください。唇の端をできるだけ引いて笑顔を作ってください。
・目尻の下にシワができるくらい頬をあげてください。
・眉をやや上に上げて20秒キープしてください。
表情をもとに戻してください。今あなたはどんな気分を感じていますか?

「・・・本当だ。楽しい」

この実験で分かる通り、笑うから楽しいんです。
これを、アズイフの法則と言われています。(as if 〜であるかのようにの意味)

「〜であるかのようにね。なりきってしまえば、そう感じてしまうってことなんだ。」

感情から行動ではなく、行動から感情に影響を与えることがわかりました。
「穏やかな表情を作らせたのである 。同じ主旨の実験でおそらく一番有名なのが 、首から下が麻痺した人に筆記を可能にする方法を開発するためという名目で 、ドイツの研究者たちがおこなったものだろう ( 1 2 ) 。集められた被験者の半数は 、鉛筆を横にして上下の歯のあいだでくわえるように頼まれ (表情は笑っているようになる ) 、もう半数は鉛筆を上下の唇のあいだにはさむよう頼まれた (表情は不満げになる ) 。 「イ ー 」と言い続けた被験者 、眉頭のゴルフティ ーを左右に引き離すようにした被験者 、上下の歯で鉛筆をくわえた被験者は 、それまでより気分が明るくなった 。さまざまな実験がくり返し何度もレア ードの実験結果を裏書きし 、ジェ ームズの理論の正しさを証明した 。」
—『その科学があなたを変える』リチャード・ワイズマン著
http://a.co/2TCTeyv
簡単に要約すると繰り返しですが、行動が感情を変えるんです。
これは笑顔だけに限りません。他の感情にも同じように働きます。

他の被験者には恐怖の表情を作ってもらいました。
その時の脳を機械でみたところ、扁桃体と言う感情を司る領域が活性化していまいた。
これにより、本物の恐怖を感じていることも結論できました。

「すごい!行動を変えることにより、心の内側が変わるんだ!大発見じゃない!」

「ってことは、笑顔を論理的に作って自分を錯覚させることすらできるってこと・・・?」

笑顔伝染を利用したミスディレクション

笑顔のミスディレクションで相手を操作することもできてしまうんです。

「ミスディレクションってあのマジックで使われている。注意をそらして気がつかれずにやりたいことをやるテクニックのこと?」

そうです。笑顔を作ることで相手は笑顔になってしまうんです。笑顔は伝染してしまう性質を持ちます。

「そんなわけないよ。人間はそんなに単純じゃないってw」

実際に近くにいる人にランダムに笑顔を作ってみてください。
相手は自分が笑顔を作ったら笑顔になりますよ。

「・・・嘘みたい。私の笑顔に釣られて相手も笑顔になってた。これは魔法?」

違います。ただの人間の進化の過程で備わった機能です。
それにこの事実は相手は認識できません。
もし、相手に

「自分が笑顔になったらあなたも笑顔になっていましたが気が付きましたか?」

と聞いても

「わからない。」

との返答が来るはずです。

これを使うことで相手の心を気がつかれずに操作することすらできてしまうんです。
これが笑顔のミスディレクションです。

「たしかに、笑顔になったら心は楽しくなるんだったね。それを気がつかれずにできる。マジックと一緒だね。」

「もしかして、一緒にいて楽しい人っていて不思議だったけど・・・この心理学のおかげってこと?」

そういうことです。
知っていて使っている場合と、知らずに使っている場合があります。
その人はどちらかは分かりませんが、知って使っている方が相手を論理的に幸福にさせる能力があるってことです。

「へー。私は知らずに使っていたかもしれない。知って使えたら最強だね。」

下記が科学的証拠です。

実験では顔に電極を貼り付けて
・笑顔の写真を見せた場合
・普通の表情の写真を見せた場合
2パターンで計測した結果、笑顔を見た人は笑顔になりました。




参考 所さんのメガテン 156話 15:00〜
「じゃあ、これを応用すれば、笑顔になって楽しい時の方が交渉に有利ってことじゃない?」

その科学的根拠は私はまだ見つけていませんが、経験としてはそう思います。
主観的に怒っている時よりは交渉に有利に感じます。

世界的ベストセラーの心理学本ファスト&スローによれば、感情によって思考が変化することを解説しています。
それを参考にすると、怒っている時はネガティブな論理的思考になりやすいそうです。
逆に言えば、楽しい時はポジティブな論理的思考になりやすいってことです。

つまり、交渉は笑顔で相手の心を錯覚させてからってことですね。

「なるほど!笑顔を見せることはビジネスでも得するってことなんだ!」

顔文字で分かる外国の笑顔と日本の笑顔

「笑顔の見ぬき方ってあるの?」
実は日本と海外では笑い方に差があります。
笑顔は日本の場合、目で笑います。外国の場合は口と目で笑います。

「日本人は口では笑わないってこと?」

日本の顔文字として^ - ^ (^^) (*^_^*)
こんな風に口を笑わず、目で笑うことが多いです。

比較として世界グローバル絵文字として😄 😃 😀 😊
このように目で笑わずに口で笑うものが多いんです。

「本当だ。でもどうして?」

日本の文化として笑った場合に口元を隠す習慣があります。
それに世界的にマスクの使用率は驚異的で海外では異様に思われています。

このように、日本人は口元を隠したい文化があります。
だから日本人が笑顔を見る時の判断は口ではなく、目で判断しています。
なので、自分が笑う時は口ではなく、目を重要視した方が良いです。

「作り笑いって、口元だけになりやすいけど、目を笑うことを重要視した方が日本では良さそうだね」

「作り笑いを見抜くなら相手の目を見ればいいってことだね。日本人の文化なら分かりやすいね。」

参考 所さんのメガテン 156話 17:45〜

笑顔の優位性

「笑顔ならいいことってあるの?」

笑顔に関連しているのは、ポジティブな感情の人の場合はネガティブに比べて大きなメリットがあります。寿命が10年のびることと風邪予防です。
「幸福に関する長期研究のうち非常に有名なもので 、ユニ ークな資料を使った研究がある 。ノ ートルダム教育修道女会に属する一八〇人のカトリック修道女たち (全員一九一七年以前の生まれ )の古い日記である 。彼女たちは毎日 、思ったことを自伝風に日記に書くように言われていた 。五〇年後 、ある優れた研究者のグル ープが 、この日記に含まれるポジティブ感情をコ ード化することを思いついた 。二〇歳のときの幸福度が 、修道女たちのその後の人生にかかわりがあるかどうかを調べたのである 。そして 、かかわりは大いにあった 。楽しそうな内容を書きつけていた修道女たちは 、ネガティブなあるいは普通の内容を書いていた修道女よりも 、一〇年近く長生きした 。修道女たちが八五歳のとき 、幸福度が高い方の二五パ ーセントに入っていた人たちの九〇パ ーセントがまだ存命だったのに対し 、幸福度が低い方の二五パ ーセントに入っていた人たちは三四パ ーセントしか残っていなかった 。二〇歳のときに幸福度の高かった修道女は 、自分が長生きすると知っていてハッピ ーだったわけではない 。彼女たちの健康と長寿は幸福感がもたらしたものであり 、その逆ではない 。」
—『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』ショーン・エイカー著
http://a.co/6MWEW13
「うーん長い。手短に教えて」

要約すると、ポジティブな人はネガティブな人より、長生きして健康みたいです。

「長生きはどうでもいいけど、健康は欲しい!それはいいことを聞いた。」

笑顔を作るとポジティブな感情になる。アズイフの法則と健康は結びつきがあったんです。
笑うかどに福きたる。と言う言葉は科学的な根拠がここにあったんですね。

他にも風邪を引きにくくなるそうです。
こんな研究結果があります。
「ある研究では (私はこれに参加しないでよかったと思った ) 、まず実験協力者の幸福度を測り 、それから全員に風邪のウイルスを注射した 。一週間後 、調査のスタ ート時点で幸福度が高かった人たちは 、低かった人たちに比べ 、ウイルスに打ち勝つ率がはるかに高かった 。単に気分が悪くないという本人の自己申告だけではない 。実際に医師が診察したところ 、くしゃみ 、咳 、のどの腫れ 、鼻づまりなどの 、風邪の客観的症状も現れていなかった 。つまり 、企業や経営者がハッピ ーで上機嫌な職場をつくる工夫をすれば 、社員がより生産的で有能になるだけでなく 、病欠も減り医療費も減少するということだ 。」
—『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』ショーン・エイカー著
http://a.co/6h7fanj
「読むのめんどくさい。まとめて」

分かりました。要約すると、
幸福度が高い人はくしゃみ、せき、のどの腫れ、鼻詰まりなどの風邪の症状は現れにくい。
と言うことです。
体の免疫系が優位に働いたってことです。

「風邪ひいたら笑顔で寝てたら、すぐ治るってこと?」

そうかもしれません。その事実の科学的根拠はないですが、このデータから解釈するとそうなりますね。

「じゃあ病院にいる人はみんな笑顔にするルール作ったらいいのに」

それは合理的ですね。病院だけでなくあなたの身の回りの、家でも仕事場でもいいですよね。

「あ、たしかに!」

まとめ

「いろいろ言われてよくわかんないよ。全部簡単にまとめて欲しい。」

分かりました。5つに要約できます。
・笑顔でいることで感情が錯覚し楽しくなる。
・笑顔は他人に伝染する。
・笑顔で他人の思考を操作できる。
・目で笑うことを意識する。
・笑顔で風邪予防・健康になれる。

と言うわけで今回はこれくらいにします。

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