フロー体験とは何かをざっくり解説

2019/12/27

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フロー体験について「フロー体験入門」を読んだのでお話ししていこうと思います。
この本を書いたミハイ・チクセントミハイさんは心理学のフロー体験を提唱した人です。要約すると、ポジティブ心理学の巨匠です。
そんな人が書いた「フロー体験入門」のざっくり要約した話です。
フロー体験とはどういうことかと言う事ですが




めちゃくちゃ集中している状態です。

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フロー体験をしているときは実は幸福ではなく本当に集中していて楽しんでいることも認識できない位、何かをしていると言う状態です。
私たちは物事を経験しているときは映画だったら楽しい、ゲームだったら楽しい、料理をしている時が楽しいと言うふうに思いますよね。


ですがフロー体験を味わっている時、例えば何かを作っていて熱中しているときはその楽しいと言うことを認識できません。

それを考える暇もないんです。

以前に行動経済学の本のベストセラー「予想通りに不合理」を読んでいたことがあったのですが、その本は私の心を掴みました。

その時までは本は好きではなかったので、1年に一冊も読まないのが普通の私でした、仕事が終わったらすぐ読んでました。
そして、初めてまともに3週間程度かけて全て読んでいました。

本に慣れていなかったので、30時間程度はかかったと思いますが、その時間は一瞬に感じる体験でした。

まさにフロー体験だっと言えます。

フロー体験とは後から考えた場合、快い体験であったことが分かります。
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あくまでも熱中している状態のことをフロー体験と言うので、その経験と言うのは楽しんでいる、幸福など、ポジティブとは別の経験ともいえます。

そしてフロー体験と言うのは自分のスキルを磨きあげる事が前提条件にあります

フロー体験の2つの必要条件は

物事の高い難易度×自分の高いスキルです。

これらの2つの組み合わせがちょうど良いバランスになった場合フロー体験になります。
自分のスキルでギリギリクリアできる難易度であることが、フロー状態になれるということです。

ゲームのフロー状態の作り方


ゲームの話です。面白いですよね。つい、時間を忘れて何時間もプレイしますよね。
ゲームが私たちを熱中させるにはフロー体験を上手に使っているからなんです。


ゲームの作り方は初代マリオから今も変わらず次のような構成になっています。

ギリギリクリアできる難易度をさせる。 
→ クリア 
→ 難易度を少しだけ上げる。
→ クリア
→ 無限ループ

宮本茂さんは初代マリオを作った任天堂のゲームの名作の生みの親ですが、このことはよく理解して作っていたのだと思います。



現在の多くのゲームではオンラインの人とのマッチングシステムが上手にできているので、同じレベルのスキルのギリギリ同士で対戦できます。


そして、自分が勝てば自分の階級が上がり、また少し上のレベルの人とマッチングができるので、常にスキルにあっているギリギリの戦いが一生できるのでフロー体験に入ることができるんです。

これに関してはこの記事でちょっと書きました。

ゲームの脳の報酬についての記事です。







自分のスキルが高いのに難易度が低い場合はくつろぎ(リラックス)、退屈を感じます。

自分のスキルも低く難易度の低ければ無気力(無感動)になります。
フロー体験は難易度も自分のスキルも高い場合にのみ体験できるものです。
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グラフにするとこんな感じです。
逆に、仕事に関しては、環境があっていない場合は辛いものになります。

自分のスキルには見合っていない難易度の場合はストレス、不安を感じます。
仕事をする上では挑戦を与えるのは上司の仕事です。
上司は合理的に仕事を割り振ることができれば問題は解決するのですが、上司はただの感情を持ったただの動物です。


自分とほとんど変わらず、何もわかっていないただの人間なので、難易度の適正値なんてものは直感です。

人間に難易度を設定するなんて無理な話なんです。



以前の職場では自分のスキルが高いのに難易度が低いレベルの仕事を割り振ってきましたが、かなり退屈でした。

ただの作業というイメージでやっていました。

ときには自分のスキル以上の難易度を任せられましたが、「やってやろう」という気持ちでやっていました。

いわゆる覚醒している状態でした。
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さて、残念なお知らせですが初心者が簡単にフロー体験になれると思うのは大間違いと言うことです。

私は以前の電気自動車の会社で7年仕事をやっていましたが、仕事でフロー体験は正直なかったです。


フロー体験とは努力と継続と信念でギリギリの挑戦している狂者が手に入れることができる体験ということです。

一点の曇りないの眼差しでやってる普通じゃない人です。

人のよくやる日常のフロー体験

フロー体験の表を4つの分類にします。
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フロー 右上、
くつろぎ(リラックス)右下、
無気力(無感動)左下、
不安 左上です。
これらを27,000人の回答から824人のティーンエイジャーに聞いた結果として日常を数値化すると
         フロー、くつろぎ、無気力、不安
ゲームとスポーツ 44   16   16   24
趣味       34    30    18   19 
テレビ鑑賞中   13    43    38    6

多くの人がよくやる時間が長いものを3つだけピックアップしたところこんな数値です。



これで見ると、テレビ鑑賞はフロー体験には入ることはしにくいと解釈できます。


とはいえ、テレビ鑑賞は楽しいので、ついやってしまうのが人間というものです。

このフロー体験入門は2004年の本なので、まだYoutubeなどの動画には触れていませんが、テレビ鑑賞と同じと言えます。

Youtubeの視聴だけではフロー体験に入ることは難しいのです。



それに対して、ゲームやスポーツはフロー体験に入ることができます。
熱中できているということですね。


それよりは低いですが、趣味もフローを多く経験でき、くつろぎが、それ以上に優位な結果となっています。
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フロー体験に入るのであれば

ゲームをする。(これは有意義なスキルは身につきづらいです。)
もしくは仕事をゲーム化する。
スポーツをする。
自分の趣味を見つける。

こう言ったことで入りやすいです。



では、フロー体験は良いものなのか?という問いが生まれましたが、結論として、これは人によるものと結論します。



何かのスキルを身につけることができるフロー体験(難しい難易度×自分のスキルの最大)は後から後悔しにくく、素晴らしい体験であった。


という解釈ができます。


ゲームはダメということではありませんゲームも良いです。これは人によります。

私は後悔や罪悪感を強く感じてしまうようになったので、私にとっては悪です。



もし、昔の自分が動画の視聴や、ゲームのやりすぎで嫌悪感があるのであれば、他のフロー状態を目指すことは良いことと自分の定義(ルール)しても良いのではないでしょうか。


私はゲームのやりすぎなので最近ではブログを書いたり、読書をしたり、自分の意見を発信することを挑戦していています。


少なくとも今書いている時はフロー状態で自分のギリギリのスキルを使って書いているので熱中しています。だから私にとっての「良いこと」です。


後から考えた場合に嫌悪感や罪悪感がある活動ならば、勇気を持ってやめる必要がありそうです。


過去を考える自分 と 今を経験する自分 は別人と考えた方が良いです。




フロー体験は人生を有意義なものにしてくれるのではないか?という希望を私は持っています。

熱中できないつまらない人生を私は望んでいないからです。

フロー状態は心地が良いです。だから良いことです。

フローを目指して何かに挑戦する必要があります。
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それは常に自分のスキルのギリギリで高難易度に挑む必要があるということなので、簡単に手に入るものではなさそうなので、やりがいがありそうです。

簡単にフロー状態をまとめると
幸福を感じることができない程熱中している状態。
高難易度、高スキルの二つが掛け合わさった状態。
人生の中のスキルを上げることができる快い体験。
要点をピックアップするとこんなところです。
読みやすく、心を奪われるでした。

5時間程度で読み終わる内容ですが、人生の考えが変わる本です。


金に思考を縛られてしまった人。
幸が何かをわからなくなった人。
人生の意味を道に置いてきた人。


この本を読めば何か掴めるかもしれません。
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