発言できる人とできない人の圧倒的な違い【進化心理学 】

2019/12/14

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今回は私の空想、思考実験です。
なぜ、発言できる人とできない人がいて、発言出来る人が少数で、声が大きい発言できる人に皆んながついていくのか?という議論です。
その議論を進化心理学で説明できました。
合理的に考えれば、皆んなが同じくらい発言して声が大きければ社会は合理的に進みそうではありませんか?

発言できる人の割合

とはいえ、現在の人間社会は違います。
youtubeで見るだけの人が、100万人
コメント出来る人が1000人
動画で発言出来る人が1人
100万人が動画、コメントで声を上げれば合理的です。
ですが、それをやりません。
その理由としては、感情的なものです。
恥ずかしい、めんどくさい、私の意見なんか意味ない。
こうしたやらない理由をあげる感情はかなりあると思います。脳の想像力は豊かなのでやらない理由は無限です。
学校のクラスでも、発言する人は発言していますが同じように少数です。
国家でも、会社でも、家族でも。
ただ、2人になった場合は発言するようになります。
つまり、こういうことです。
人間が集団として形成する場合、発言をしない性質を持つようになります。
人間は少数の場合、発言をする性質を持ちます。
このように、集団と個人の場合に人間の脳は性質が変化することがわかります。
なぜこのようになったかは、進化心理学で説明がつきます。

進化心理学の説明

私たちは30万年前に言葉を扱えるようになりました。
その光景は皆んなが同じように発言をしていたと想像できます。
それは集団の時と2人の時も同じです。
それぞれの思想があり、それぞれの信じることは違いました。
右の山の方に行ってリンゴの木が100本あるのを見つけた人
左の山の方に行ってリンゴの木が90本あるのを見つけた人、
他にもリンゴの木について皆、別の情報を知っています。
人間は今と昔も変わらず、自分が見たもの、信じたものがすべてです。
皆んなが指をさして、
「あっちにたくさんリンゴがあった。私が世界で1番正しい。」
と主張します。
とはいえ、グループとして見てみましょう。
・全員が自分の意見を押し通すグループ
・少数の発言力がある人と、それについていくグループ
どちらが生物として反映できるでしょうか?
答えは現代です。
私たちは社会性をもち、虚構を信じ、協力して繁栄でき、核融合もでき、宇宙に行け、遺伝子操作もでき、死を克服し始めた地球最強の生き物です。
発言する人に多くがついて行った結果が今、生物最強集団です。
昔のグループの結果としての光景はこうです。
全員が発言出来るチームはリンゴをバラバラに集めて、人数が少ないので野獣に襲われやすく、キズを負っても助ける余裕もなく、数を少しずつ減らし、絶滅しました。
相対して、少数の発言力がある人についていくチームで考えてみましょう。人間集団をつくりあげることができ、野獣は襲いにくく、キズを負っても人数が多いので助けられます。リンゴを効率よく採取でき、数を維持することができたのです。
このように、社会性には発言出来る遺伝子を持った人間を少なく、全体としての遺伝子で遺伝子の完成系です。
それが全体としての遺伝子がつくりあげる個人の私たちです。
みんながいるときは大人しく黙って従う人間が9割。(割合は想像です。)
発言出来る人が1割。
これで、発言できる人間、出来ない人間、従わせる人間、従う人間
都合がいい割合に落ち着いて、今が出来ていると解釈できます。

他にも、全員が違う意見を持ち議論すれば、エネルギーの消耗が激しいという理由も考えられます。
以上です。
私たちが発言できなくなるのは、進化の過程でそう作られたと合理的に説明がつきました。

論理が遺伝子に抗える。

進化心理学は面白いですよね。
全ての心理学の根本の理由をダーウィンの進化論で硫酸のように溶かします。
自分の遺伝子のどちら側でしょうか?
私の場合は感情では、発言できない、従う側に属しています。
とはいえ、論理で遺伝子が作った感情に対抗し、発言できるようになりました。
なりたい自分になれない。
絶対に成功できない。
自分の人生はしょぼい。

それは幻想です。
他の種の動物はできない、人間が唯一持つ特性があります。
論理です。(感情【システム1】・論理【システム2】と2つで分けて考えています。)ファスト&スローより参考
遺伝子に論理で一緒に抗いましょう

一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。
- 渋沢栄一 -


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