相手が欲しいものは、相手の話

2019/12/05

t f B! P L
私の好きな自己啓発本があります。科学的では無いので紹介しにくいと思っていました。とはいえ難しい科学の話を省略した実践的な心理学のテクニック本です。その本についての面白い話を一つお伝えさせてください。
人を動かす
著者デールカーネギーより参考です。

人間の本質的な欲求とは

まず、人間の本質的な欲求について理解を深めるところからお話しします。

あなたが今、欲しい物は何ですか?
車、服、時計
まだまだありますよね。
では物以外ではどうでしょう
お金、承認、幸福
どんどん出てきます。
人間の欲求は脳の構造的に尽きることはありません。
欲望は手に入れた所が基準となり、慣れ、新しく次の高いレベルが欲しくなるのです。

私の経験から具体的にします。
今持っているスマホも最初は欲しくてたまりませんでした。

次のスマホは処理速度が以前の2倍で、画面も綺麗で、バッテリーは25%アップ。カメラは3つもついてる。
世界最高峰の売り言葉にかんたんに誘惑され心躍らせながら高額なお金を支払います。

そんなスマホも3日もすれば、まぁ、こんなもんだよな。と冷めきってしまいます。
あの時のワクワク感はもう既に思い出せません。
このことから分かる通り、人間が欲しいものは物では無いんです。
当然、お金でもありません。
その先にある主観的な感情が欲しいのです。
これが人間が本来求めている目に見えない欲求なのです。

脳科学で欲しい気持ち

それを脳科学的に脳を観察すると、特定の領域が活性化します。どうやら心とは脳神経の情報伝達みたいです。
これは、物を貰った時は当然ですが、貰わなくても活性化させることができます。
つまり物をあげなくても相手が欲しいものをあげることができ、形のない価値を作り上げることが脳の構造的に可能と解釈できます。
では、どうすれば良いのかを特別にご紹介させていただきます。
ニューヨークの電話局が会話の中で何が1番話されているかを記録しました。
なんと、500回の通話の中で4000回近くある言葉が使われていました。
その言葉は、私は、私が、私の
と、自分のことだったのです。
人を動かすより参考
簡単に言うと、
相手が欲しいのは相手の話だったのです。

相手が欲しいものをあげる

マーケティングの基本です。
相手の欲しいものを考えなければ、自分が欲しいものは手に入らないのです。

魚釣りをするときに私が好きなケーキを餌にはしません。どうやら魚はミミズが好きなようです。だから釣り針にはミミズを垂らします。
モテる人は好きにさせたい人がいるときに自分の話はしません。どうやら相手は自分の話が好きなようです。だから熱心に聞いてあげます。

話が上手い人が得意な話題

あなたにもそんな経験があったはずです。
会話が上手な人はあなたの話題を話しませんでしたか?

話していて気持ちの良い瞬間というのは
-自分の経験を語る。
-自分の知識を語る。
-自分の良いところを語る。

自分語りを始めたら相手の気分は最高です。
更に具体的に褒めて認めてあげると、相手はあなたに好印象を持ちます。

好きな人には何でもしてあげたい。そうですよね?

絶対にやってダメ

警告ですが、このスキルはお互いにメリットがあるなら強力です。相手から搾取しよう。自分が都合がいいように利用しよう。という邪な考えで使うなら長期間で見たら強力なしっぺ返しが来きます。win-winを前提に使ってください。

それならみんな幸せです。

残酷な結末

さて、残念ながらあなたに関心があり熱心に見てくれる人は自分しかいなかったようです。
そんな事実を見たくありませんし、少なくとも自分は違う気がしますよね。バイアス死角
脳は信じたいことしか信じようとしません。確証バイアス
参考https://no-mark.jp/liveescape/brainpower/bias.html

信じたく無いことは事実すら捻じ曲げて解釈する性質を持ちます。分離脳実験より
参考https://dictionary.hatenadiary.jp/entry/2019/03/16/160422

ネガティブ思考を変換、ポジティブ思考

とはいえ、悲観的にならないでください。
誰も自分のことを見てないんです。
好きなことをして、一緒に生きましょう。

まとめ

話をするなら、相手の話題
次の6つの心得を守れば、礼儀正しさの習慣を身につけることができる。
1.相手の話には熱心に耳を傾ける。
2.相手の話に口をはさまない。
3.初対面の人の名前はすぐ覚えて、できるだけ使う。4.もし相手の言い分が間違っていても、そっけなくやりこめるのはよくない。
5.自分のほうが偉いといった態度を見せない。
6.自分の考えが間違っていれば、素直にあやまる。
- デール・カーネギー -

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