集中力の幸福

2019/12/05

t f B! P L
集中するというのは近年求められるスキルになってきました。スマホの存在により、私たちはますます物事に集中することが困難になってきています。次の研究から今後も集中出来ない人はますます不幸になる可能性があります。
音声化しました。ながらに聴くのもオススメです。


実体験

私が以前に仕事をしていた時の話ですが、一日中メールが届いていました。1日で大体20件程度届いていて、内訳は
10件は面白い内容ですが、自分がアクションしなくて良いもの。
8件は急を要さなくて良い内容で自分がアクションする必要があるもの
2件は重要で早めに対応を迫られるもの
私は2件のメールのために常にメールに神経を使う必要があり度々メールをチェックしていました。

しかしながらこれでは集中できる環境ではありません。メールが気になって仕方がないのです。
最近になって分かったのですが、SNSなどと同じで、いつ来るか分からない情報というのはギャンブルと同じで依存性があるからメールをチェックせざるには追えなかったんだと理解しました。
集中力は戻すのには23分かかるというカリフォルニア大学アーバイン校で情報科学を研究するグロリア・マーク氏の研究にあるように、メールを確認して集中力が途切れてしまうのは知的作業をするなら致命的なことです。
私の対策としてはメールの通知はオフにして
メールを見る時間を出社のあとすぐの8時とお昼後の13時の二回にする。というルールを設けました。
この対策はかなり効果的だったようで、残業時間が月10時間程度減ってしまったんです。

そしてこの効果があまりにも素晴らしいと考え、電話をかけてくる人も1日10件以上もあることに目をつけ着信しても通知が来ない状態にしました。(流石に上司は常に通知が来る状態)(二回かけてきた人は対応)
こちらもお昼の後に電話をかけ直すようにルールを設けました。
最初は嫌がられていたと思いますが、相手がこの人は電話に出ない人と学習して、電話ではなくメールに切り替えてくれるように相手が変化しました。
この頃から残業時間がほとんどない日が増えてきてしまいました。
こんな効果を経験で体験していると、集中してる状態で直接話しかけられるのも無くそうと考え始めます。

その場合は対応はしますが、集中が途切れてしまうので緊急なことでなければ後でお伺いさせてください。と周りには丁寧に謙虚にお願いしました。

朝は集中力が高く脳のパフォーマンスが高いらしいのでみんなでやってみませんか?と提案して何とか数人は決まった朝の時間を集中するということに成功しました。やらなかった人も少しずつ周りの空気感で集中するようになったのも驚きでした。

周りの大きな音や、隣の部署の上司の怒鳴り声や、思わず割って入って聴きたくなるような無駄話も集中力を途切れさせる要因と判断し、常にイヤホンでYOUTUBEの自然環境音を聞いていました。結構大音量で集中しているので、話しかけられても反応出来ないこともしばしばありました。

しかし、周りが理解し始め、イヤホンして集中している時は話しかけないように学習してしまうんです。
こんな集中力のトライ&エラーを続けていたら、月で最大40時間あった残業が無くなってしまったんです。
そして、主観的ですがその集中というのは確かに幸せを感じれる体験でした。

集中の幸福

なぜそんなことになるのかは、大事なことに集中するの著者カル•ニューポートがそれなりに明確に私の疑問に答えを用意してくれていました。
一定の間隔をおいてベルを鳴らす 。ベルがやむと 、被験者はそのときしていたこと 、感じたことを記録する 。被験者はその記録を提出する場合もあれば 、電話で質問に答える場合もあった 。ベルが鳴るのは時々だったが 、無視するのは難しく 、被験者たちは実験をやり通した 。そして 、何かをしている 〝まさにその瞬間 〟の行動が記録されるため 、回答はかなり厳密だった 。チクセントミハイとラ ーソンはこの手法を 「生活サンプリング法 ( E S M ) 」と呼ぶ 。これは日常生活のリズムについて私たちが実際どう感じるかを理解する 、例のない手がかりとなった 。
私たちは少し働き 、多くの時間をハンモックで過ごしたいと思う 。しかし 、チクセントミハイの E S Mの研究結果から 、大半の人が間違っていることがわかる 。皮肉にも 、仕事は実は暇なときよりもたやすく楽しむことができる 。フロ ー状態の活動に似て 、仕事にはそれにつきものの目的 、フィ ードバック法則 、そして課題があり 、そのすべてが人をその仕事に従事し 、集中し没頭するよう促す 。他方 、暇な時間は体系化されておらず 、楽しめるものにするには多大な努力がいる 。経験から判断して 、想像以上に 、人々は仕事をしているとき幸せで 、リラックスしているときそれほど幸せではない 。そして 、 E S Mの研究で確かめられたように 、フロ ー体験が多いほど 、それだけ人生の満足度は高くなる 。人間が最高の状態にあるのは 、何かやりがいのあることに深く没頭しているときなのだ 。
大事なことに集中するより引用
簡単にいうと
人は集中することが幸福
みたいです。

たしかに私の経験と合致します。
私はゲームなどに没頭しているときは幸せだったと思います。
今では集中することをシフトし本を集中し読んでいたら幸せと感じ、noteで文章を書くことに幸せを感じます。

私生活の集中はスマホが脅かす

今回の経験としては仕事に焦点を合わせていますが、私生活ではどうでしょう。
スマホが気になり、集中出来なくなっているのは科学的に証明されたようです。
今のうちにスマホをみない方法を探るために、トライ&エラーをしなければ幸福は手に入れられないと思い始めてきました。
iphoneではスクリーンタイムがあるので覗いてみたところ、私は1日11時間関わっているようです。
画像1

エンターテイメントがyoutube、聞く読書
読書がkindle 
その他がnoteやsafariだと思います。
やはり、私には何かしら対策が必要そうです。

まとめ

集中力は手に入れるもの
今取り組んでいることに関心を持ち、全力を傾けてそのことだけを考える。時計を気にせず、ひたすら続け、休みたくなったら必要なだけ休む。休んだあとは、また同じ集中力で作業に取り組む。熱心に働くことの価値と満足感を知っている人に世間は高い評価を下すものだ。
トーマス・エジソン

QooQ