疎外感は誘惑に負けやすい

2019/12/05

t f B! P L
疎外感を感じている人は、誘惑に負けやすくなります。例えば、普通の人よりもクッキーを食べてしまったり、ゲームに夢中になって辞められなくなったり、そんな人を誘惑するのはとても簡単ですよね。
今回は疎外感のデメリットや便利なテクニックについてお伝えさせてください。
まず実験結果から
この実験ではお互いに好きで尊敬し合える人と小さなチ ームを作ってもらう 、と告げた 。そして 、これから全員が歓談して知り合いになる時間を少し持った後 、各被験者が自分が最もいっしょに作業したい相手を二人選べる 、と説明した 。それから 、次に行なわれる一対一の面接の際 、一部の被験者には 、ばつの悪そうな顔をして 、誰もあなたを選ばなかったと告げ 、こう言う 。 「でも 、大丈夫です 。あなたはこのまま次の作業を独りでこなせばいいのですから 」 。一方 、残りの被験者には 、快 /苦のスペクトルではその対極にあたるシグナルを与える 。誰もがあなたといっしょに作業したいと言っているが 、そんなに大きなグル ープは作れないので 、次の作業は独りでこなさなければならない 、と告げるのだ 。つまり 、片方のグル ープの被験者には社会的な意味で 、指で目を突くような打撃を与え 、もう片方のグル ープの被験者は温かく抱擁してやるわけだ 。彼らが行なう課題は 、味見テストの形をとっていた 。社会的断絶を味わわされた被験者も社会的に受容された被験者も 、それぞれ 、一口サイズのチョコチップ ・クッキ ーが三五枚入ったボウルを渡される 。そして 、必要なだけ食べて 、味と食感と匂いを正確に評価することで 、クッキ ーを 「テスト 」をするように指示される 。社会的な断絶感を持たされた被験者は 、平均で九枚のクッキ ーを食べた 。これは 、誰もがあなたと組みたがっていると告げられた被験者が食べた量の 、およそ二倍にあたる 。また 、社会的な断絶感は太りやすい食べ物に対する食欲をそそるだけでなく 、クッキ ーをおいしく感じさせるようだった 。
孤独の科学より引用 
簡単に言うと、みんなから必要とされていないと感じると、誘惑に2倍負けやすくなる。
ということです。 
今後の実験では、クッキーを食べる実験でしたが、他の快楽を得る誘惑も同じです。 
更に、疎外感による行動への影響はまだまだあります。 
人は疎外感を抱くと 、新しい友達を作ろう 、親交のない相手に良い印象を与えよう 、他者と力を合わせて事に当たろう 、他者を必要以上に好意的に見ようという気持ちが強くなる 、とワイスは社会学者の立場から述べている 。これらの行動はどれも 、その後の調査でも確認されている。
孤独の科学より引用 
確かに、これは私の経験としても合致します。 
さらに、疎外感を感じている人のデメリットについてです。 
ある実験では 、疎外感を持たされた被験者のほうが他者を厳しく評価し 、実験の課題のル ール上制裁が必要になると 、ほかの被験者により多くの罰 (不快な突発音 )を与えることに賛成した ( 1 0 ) 。また 、疎外感を持った被験者は 、学生基金に寄附をしたり 、災難 (実験の一環として演出されたもの )に遭った見知らぬ人を助けようとしたりすることには消極的だった 。さらに 、馬鹿げた自滅的な危険を冒したり 、間近に迫った試験に備えて勉強しなければならないときに 、楽しい課題にのめり込んで 、すべきことを先延ばしにしたりする傾向も見られた ( 1 1 ) 。
孤独の科学より引用 
つまりは、利己主義的な人間になってしまうと言うことです。
このデメリットを見てわかるとおり、こんな人と関わりたいと思う人はいないですよね。 
まとめると、 
疎外感が高い人の外見的な特徴は
太っている可能性が高い。
利己的な行動することが多く
他人への暴言が多かったり、先延ばしにする傾向がある。
自分を良い人と見せたいので、見栄を張った発言が多くフレンドリーに見せようとする。 
こんな人、たしかにいますよね。 
その人は疎外感を感じている可能性が高いので、本当に助けたい人であるなら、その人のことを認めてあげましょう。 
相手の自己重要感を満たす発言を2、3回するだけでその人の頭の中でそのワードが繰り返しリピートされます。 
かなり効果的です。 
具体的な自己重要感を満たす汎用テクニックは 
〇〇さんがいてくれて良かったです。
〇〇さんがいなければ絶対出来なかったです。
〇〇さんのおかげで助かりました。 
このワードは何度も使ってきましたが本当に劇薬です。当然、棒読みは効果はありません。 
楽に生きたくなければこの3つのワードだけは絶対に使わないでください。 
まとめ
疎外感は誘惑に負けやすい 
嘘でない心からの賞讃を与えよう。
心から賛成し、惜しみなく賛辞を与えよう。
相手は、それを心の奥深くしまい込んで、
終生忘れないだろう。
与えた本人が忘れても、
受けた相手は、いつまでも忘れないで
いつくしむだろう。
デール•カーネギー

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