依存症にさせる方法、させない方法

2019/12/05

t f B! P L
今回は危険な話題です。使い方を間違えるかもしれないと思われるなら、この先は見ない方をオススメします。脳科学的な話を簡単にお伝えさせてください。方法と基礎さえ知ってしまえば、依存症にならないのも、させることも簡単なことです。

依存の方法

まずは脳の話です。
薬物常習者がヘロインを注入するときの脳のパタ ーンと 、ゲ ーム依存症患者がワ ールド ・オブ ・ウォ ークラフトで新しいクエストに繰り出すときの脳の反応は 、実はほぼ同一だということがわかっている 。ヘロインのほうがダイレクトに作用し 、ゲ ームよりも強い反応を引き出すのだが 、脳内でニュ ーロンが発火するパタ ーンは限りなく同じだ 。強迫的反復行動を研究する神経科学者クレア ・ギランは 、 「薬物と 、依存的行動は 、脳内の同じ報酬中枢を刺激します 」と説明している 。 「行動に満足感がある 、つまり 、その行動が過去に報酬と結びついた場合 、脳はそれを薬物と同じように扱います 」
僕らはそれに対抗できないより引用
簡単にいうと、
脳は報酬を貰った経験があるとき、行動する。
ということです。
なんとなく分かるはずです。

甘いクリームがたっぷりのケーキが欲しくなるのは、意識的には欲しいと思っていませんが、無意識の中で心が欲しいと思っているあの感覚です。

思い出せないなら、コンビニに行ってレジの近くにある目につきやすく配置されてあるデザートや高カロリーな食べ物が並んだコーナーを眺めながら、客観的に自分の心の反応を観察してみることです。
驚くほど欲しい感覚が観察できます。
誘惑に負けてデザートを買ってさえしまわなければ、有意義な時間になると思います。
その時の脳のニューロンの発火は、ヘロイン依存、ゲーム依存、性依存、スマホ依存、と同じなのです。

ニューロンの発火で、ドーパミンが出て、その量に応じてあの心地よい感覚になります。

ドーパミンが多いと気持ち良い。
ドーパミンが少ないと気持ち良く無い。ではありません。
ドーパミンが少ないともっと気持ち良くなりたい。
ということです。

ドーパミンが欲しい

次のステップです。
脳は報酬をもらった経験を繰り返すことで、ドーパミンの量を減らします。
すると、最初の時と同じ感覚に(ドーパミンの量)にするために行動の方を増やさなくてはいけないのです。
デザートは最初の一口が1番おいしいのは、このドーパミンのメカニズムです。
1口目よりも10口目の方が美味しかった料理、無いですよね?
さて、このようにドーパミン量が少なくなるから、行動を増やすようになります。
これが依存しょ
ん?でもちょっと待ってください。

それなら子供がアイスクリームを食べてしまったらみんながアイスクリーム依存症になるんじゃ無いの?
でもそうなっていないのは、どうして?
その通りですよね。
ドーパミン放出と依存症がイコールであるなら、子供は全員アイスクリーム依存症になります。
依存症にさせるには、もう一つの要素が必要です。

依存の要素

ド ーパミンを放出するに至った状況である 。何らかの物質や行動自体が人を依存させるのではなく 、自分の心理的な苦痛をやわらげる手段としてそれを利用することを学んでしまったときに 、人はそれに依存するのだ 。たとえば不安や心配があったり 、気分が落ち込んだりしているときに 、ヘロインを摂取したり 、過食したり 、ギャンブルをしたりすればつらさがやわらぐことを学習する 。寂しいときに 、友達を作りやすい没入型のビデオゲ ームにのめりこめばいいと悟ってしまう 。
僕らはそれに対抗できないより引用
つまりは、
弱さを埋め合わせる学習をした時に依存症になる。
ということです。
誰かに愛してもらえないからデザートで寂しさを紛らわせる。
それで太り、更に愛してもらえない。
また寂しいからデザートで、、、と言った負の依存ループが完成します。
人間のバグのようなもので、依存には抗いようがありせん。
さて、ここまで分かれば人を依存症にさせることは簡単です。
実はもう一つの要素がありますが次に説明します。
ただ、次が判って仕舞えば本当に簡単に使えますし、使い方を間違えればとても危険な方法です。
具体的なやり方と、もう一つの要素は有料限定とさせてください。

ビジネスでの使われ方

ビジネスとして取り入れるのであれば、ダイエット、化粧品、健康食品が最適です。

痩せたいですよね?
綺麗になりたいですよね?
ずっと健康でいたいですよね?
このようなワードで弱みを思い起こさせ、埋め合わせる形で商品を提供し、事実的にその希望を叶えてあげます。

するとどうでしょう。依存症の方程式は簡単に満たすことができます。
だから人間は3日で使わなくなるダイエット器具を買い漁り、化粧品を机いっぱいに敷き詰め、健康食品に固執するのです。

人を自分に依存させる方法

さて、実際に使う方法は相手のことを褒めてあげてください。
すると、相手はあなたに会えたら、報酬が貰えるので会いたくなります。
褒める場所は男性であれば、体格、性格、行動などです。
女性であれば、性格、身につけている物のセンス、行動。
相手が自慢している部分では無いところがベストです。
相手のコンプレックスに合っていれば、効果は絶大です。
さらに、依存症にさせるにはもう一つのステップがあります。

深く依存させる方法

時々、報酬を与えないこと。
ギャンブルでは、毎回報酬は与えません。与える報酬は少なくすると、かえって行動を増やせることが分かっています。
ラットや猿の実験では、もらえる報酬に対して、コストが大幅に上回っても行動するようです。
パチンコ を例にするなら、お分かりのとおり報酬が貰えない日があるのにやってしまうのは、この方法を上手に使っているわけなんです。
つまり、毎回褒めてあげるのは得策ではありません。
短期的に見れば良いように思われるかもしれませんが、長期的に依存させるには、時々褒めないでください。
どんどん褒める量を減らすことで、求める行動が増えます。
大事なことですがwinwinの関係を築かなければ、未来に大きなloseが待っています。
loseさせた相手は刺し違えても仕返しがしたい。
誰しも心の奥にそんな考えが眠っています。
そんな経験、あなたにもあったはずです。

まとめ

依存は弱みに報酬を時々与える。
消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。完成するころには、彼らは新しいものを欲しがるだろう。
スティーブ・ジョブズ

QooQ