無料の便利なマーケティング

2019/12/05

t f B! P L
無料って良いですよね。つい手にとってたくさん持って帰りたくなります。でも実は、お金を取った方がたくさん買われるみたいですよ。人間の不思議をお伝えします。
無料についての前に簡単なお話です。 

価格の当たり前の話

当たり前ですけど、物って
値段が低い方が買われる。
値段が高い方が買われない。
当然ですよね。 
10円のキャラメルが1円だったら、たくさん買いますが、100円なら買わないですよね。 
もし買われるとするなら、
1円のとき10個
10円のとき5個
100円のとき1個
としましょう。 
これが経済市場です。
私たちの身の回りで起きている物の交換はこんなふうに
安いなら沢山買われる。
高いならあまり買われない。
となっていますね。 

では、10円のキャラメルが1円と0円ならどうなるのでしょう? 

予想するなら、
1円のとき10個だったから
0円のときは、んー?30個くらい?持てるだけ?あるだけ全部でしょうか? 
とにかく、10個以上だと予想できますね。
だって、これが経済の当たり前です。
安ければたくさん買われる。
無料ならもっと多く持っていかれる。
直感では私ならこう考えます。

キャラメル実験

ある実験で学生のキャンパスでキャラメルを売りました。
有料の売店では1円
無料の売店では無料
この二つの売店で、1時間でどれだけ売れるかを調べました。 
有料の売店、58人
無料の売店、207人 
当然ですよね。
無料なので、3倍の人が無料の売店に来て持っていくに決まってます。 
では、平均では何個持っていったのでしょう?
私の直感では有料の売店よりは多く持っていくと予想します。だって無料ですから。
有料の売店、3.5個
無料の売店、1.1個 
なんと、無料の方が持っていく数が少ないんです。
予想通りに不合理より参考 

なぜそんな不合理なことが起きたのでしょう。 

どうやら私たちはお金が絡まないと思いやりに溢れた人間になるようです。 

無料と有料の思考の変化

有料の場合は私ならこう考えます。
こんなに安いキャラメルはすごい。昼飯も未だ食べていないし、お腹がすいてるし、今日の昼ごはんの後にでも食べよう。残ったらおやつにもなる。それならたくさん買って良いな。 
無料の場合は私はこう考えます。
無料でキャラメルをくれるなんてありがたい。きっと心優しいひとが私たちのために配っているんだろう。それなら、私も次の人のために少しだけ取って皆んなにあげよう。これでみんな幸せだ。配ってくれた人に何かできることはないだろうか? 
といったことが起きるようです。 

マーケティングへの応用

マーケティングに応用するなら簡単ですね。
人を呼び込む場合は無料にすれば人が多く来るわけです。
そして、いっぱい持っていかれるかと思いきや、周りを配慮してくれるので、在庫がなくなる心配はないようです。 

実例

ソフトバンクの牛丼無料!でニュースになり、世間を賑わせていましたがこれを使ったマーケティングです。
素晴らしいですよね。 
この無料の心理学の法則を理解しているからこそ出来たんですね。

まとめ

無料はたくさん人が来て少ない数持っていかれる。 
自分の能力を活かして
人の役に立ちたいと思うのは本能だ。
フェルミ

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